製作活動の環境をチェンジ!
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子どもたちが、自分のペースで過ごせる環境を園生活の場面ごとに捉え直します。今号は、製作活動を楽しむための環境を考えます。 | |
子どもを主語に考えてハードルを下げる工夫を 保育者が子どもに「こうなってほしい」「こんな体験をさせたい」という願いや期待が強いと、子どもの気持ちが後回しになる場合があります。特に製作活動では、「みんなと同じものを作れた喜びを感じてほしい」「保護者を安心させたい」「達成感をもたせたい」と思う保育者も多く、注意が必要です。製作活動のねらいは何か、そのねらいのために何を大切にするべきかを明確にし、そのうえで作品や工程を検討しましょう。 支援の必要な対象児が、そもそもみんなと同じ仕上がりのものを作りたいのか、製作の工程自体を楽しみたいのかをつかむことも大切です。同じものを作りたい子には保育者がある程度手を貸す、製作を楽しみたい子には苦手をふまえて素材や道具を替える、といった配慮をしましょう。 |
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製作活動での姿と背景 | |
怒り出す 手先の不器用さが原因で、イメージ通りにできないことにイライラする子がいます。 |
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やらない 違うことを始める 素材の感触が苦手で抵抗感がある、製作活動に苦手意識があるなどの理由で、やらなかったり、違うことを始めたりします。 |
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あきらめる 途中でやめる やろうとするもののうまくできずあきらめたり、嫌になって途中で投げ出すことがあります。 |
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教えてくれた人/ チャイルドフッド・ラボ代表理事 藤原里美 チャイルドフッド・ラボ専門相談員 黒葛真理子 イラスト/坂本伊久子 取材・文/こんぺいとぷらねっと |