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集団での活動が苦手なのはなぜ?②

集団活動に参加できない。じっとしていられない。思うようにならないとかんしゃくを起こす。このような姿を「この子は発達障害かもしれない……」と結びつけていませんか?しかし、子どもの気になる行動にはさまざまな理由や背景があります。子どもの気になる行動をどう多角的に捉え、対応するか一例をご紹介します。
ー今回ご紹介するのは、ー
あそびに入れないBちゃん。
4歳児クラス。保育者が、ゲームをするために椅子を並べることを伝えると、クラスの子どもたちは動き始めました。しかし、Bちゃんはどうしたらいいかわからないようで、動けずにいます。
集団での活動が苦手なのはなぜ?
ーこれが理由?ー
指示が理解できない
集団の場面では、話が自分に向けられているとわからず、話を聞いていない場合や、ことばで聞いただけでは、指示を理解し行動に移すことが難しい場合があります。
対 応
その子の名前を呼んでから話す、語りかけるだけでなく視覚的にわかるツールを使うなど、その子が理解しやすい方法で伝えます。
ーこれが理由?ー
騒がしい環境に不慣れ
ひとりっ子など静かな家庭で育った場合や、音に対する過敏さがあり高音の子どもの声が苦手な場合などに、集団でのあそびをいやがることがあります。
対 応
環境にはそのうちに慣れるだろうと考えてしまいがちですが、イライラや不安を募らせるので逆効果。イヤーマフの使用を提案したり、避難できる静かな場所を確保したりします。
ーほかにも!ー
対 応
⚫︎社会性の未熟さがある
⚫︎活動の内容に興味がもてない
⚫︎うまくできた経験がなく、達成感を味わったことがない
⚫︎失敗経験を重ねて、うまくできるか不安になっている
教えてくれた人/
心羽えみの保育園石神井台 園長
臨床発達心理士・特別支援教育士 高橋雅江
マンガ・イラスト/ちちち
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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掲載されているのは

PriPriパレット 2024年2・3月号

PriPriパレット 2024年2・3月号

6・10・11ページに掲載

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