落ち着きがないのはなぜ?③
集団活動に参加できない。じっとしていられない。思うようにならないとかんしゃくを起こす。このような姿を「この子は発達障害かもしれない……」と結びつけていませんか?しかし、子どもの気になる行動にはさまざまな理由や背景があります。子どもの気になる行動をどう多角的に捉え、対応するか一例をご紹介します。 | |
---|---|
ー今回ご紹介するのは、ー じっとしていられないCくん。 3歳児クラスでの絵本の読み聞かせ。Cくんは、絵本に気持ちが向かず、キョロキョロ、もぞもぞ。やがて立って動き始めました。 |
|
落ち着きがないのはなぜ? | |
ーこれが理由?ー 密集した環境が苦手 パーソナルスペースが広く、人との近い距離が苦手な子どもがいます。友だちがすぐ隣にいることが不快で落ち着かず、もぞもぞ動いたりします。 対 応 友だちと一定の距離を保てる空間を工夫します。座る場所をテープでマーキングしたり、座布団などでその子のスペースを確保したりします。 |
|
ーこれが理由?ー 体幹が弱く椅子に長く座っていられない 体幹が育っておらず、姿勢を保っていられない子どもがいます。発達性協調運動症の可能性や、はいはいをせずに歩き出した子どもにも見られます。 対 応 椅子にこだわらず、ソファや床に座る選択肢も用意します。同時に、這うあそびなど体幹を育てる活動も取り入れます。 |
|
教えてくれた人/ 心羽えみの保育園石神井台 園長 臨床発達心理士・特別支援教育士 高橋雅江 マンガ・イラスト/ちちち 取材・文/こんぺいとぷらねっと |