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支援のアイデア

ペアトレを保育に活かすために①

ペアレント·トレーニングの手法を保育者向けに応用し、日々の保育で実践できるようにご紹介。今回は、ペアトレを身につけて、保育で活用するためのコツをご紹介します。
ペアレント・トレーニングとは
アメリカを中心に開発された発達障害のある子の保護者を支援するプログラム。子どもとのよいかかわり方を学びながら子どもの発達促進や行動改善につなげ、子育てが楽しくなることを目標としている。
実践で成功体験を重ね、「わかった」を「できる」に
ペアトレを始める際、心がけや理論を知ることも必要ですが、身につけるためには、実践することが大切です。それと同時に、やっただけで終わらせず、ぜひ記録をつけて振り返ってみてください。自分の対応や子どもの反応を思い出し、捉え直すことで、客観的に自分の保育を眺めることができるでしょう。
【ペアトレを実践するポイント】
うまくいかなければ前のステップに戻る
ペアトレは、ひとつのステップに1か月ほど取り組み、それを土台に次のステップに進む「ステップ・バイ・ステップ」方式。指示が伝わらない、「待つ」ことがうまくいかないなどの場合は、ひとつ前のステップに戻り再度取り組みを。
「ほめる」や「待つ」は園全体で一貫した対応を
「ほめる」「待つ」対応は、園で一貫した対応を行うのが理想。園全体でペアトレを理解し、待つ場面では保育者同士でアイコンタクトを取ります。また、ほめるときには複数の保育者でほめる「ほめバトン」をつないでいくと、子どもの自信がより育まれます。
保護者に、子どものよい点をたくさん伝える
その日ほめた子どもの好ましい行動を、保護者に積極的に伝えましょう。そうすることで、家庭でも子どもがほめられる機会が増えます。また「先生は子どものよい点を見てくれている」と保護者の信頼を得られ、よい循環が生まれます。
教えてくれた人/臨床心理士 河内美恵
イラスト/たかまつかなえ
取材・文/小栗亜希子
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掲載されているのは

PriPriパレット 2024年2・3月号

PriPriパレット 2024年2・3月号

58・59ページに掲載

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