学ぼう!発達障害の基本
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ここでは、基礎知識として、主な発達障害の種類と特性を紹介します。福祉サービスの利用にあたり、診断を受ける子もいるでしょう。しかし、同じ診断名でも子どもによって特性は様々。診断名にとらわれすぎず、個々に合わせてかかわりましょう。 | |
発達障害の種類と特性 | |
自閉スペクトラム症(ASD) <主な特性> ●活動中に注意が続かない。 ●落ち着きがなく、じっとしていられない。 ●衝動的な言動のコントロールが難しい。 (たとえばこんな様子) ●抱っこや触られることを嫌がる。 ●ひとりあそびが多く、仲間意識がもてない。 ●視線が合わない、他者の表情を読み取れない。 |
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注意欠如・多動症(ADHD) <主な特性> ●活動中に注意が続かない。 ●落ち着きがなく、じっとしていられない。 ●衝動的な言動のコントロールが難しい。 (たとえばこんな様子) ●忘れ物をしたり、物をなくしたりしてしまう。 ●手足を動かしたり、とんとん叩いたりする。 ●不適切な状況で走り回ったり、高い所へ登ったりする。 |
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限局性学習症(SLD) <主な特性> ●読み、書き、計算などに困難がある。 ●視聴覚の障害がなく、知的発達に遅れがない。 (たとえばこんな様子) ●音読のスピードが遅い。文字や文章の意味を理解しにくい。 ●「わ」と「ね」など、似ている文字を区別できない、書き分けられない。 ●計算を間違える。数の概念が理解できない。 |
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発達性協調運動症(DCD) <主な特性> ●極端に不器用。 ●日常生活に支障をきたすほど、運動が苦手。 (たとえばこんな様子) ●着替えが極端に遅い・できない。 ●階段の昇り降りがぎこちない。 ※保育現場では一般的に「学習障害(LD)」が認知されていますが、ここではアメリカ精神医学会発刊の精神疾患の診断基準(DSM-5)に準拠し、「限局性学習症(SLD)」と表記しています。 |
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教えてくれた人/ 京都光華女子大学 福祉リハビリテーション学科准教授 浜内彩乃 イラスト/市川彰子 取材・文/古屋あさみ |