どう対応する?「かんしゃく」「メルトダウン」①
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泣いたり乱暴したりといった興奮状態であるかんしゃく。メルトダウンは、かんしゃくと似た状態ですが、子どもの中で起こっていることは異なります。かんしゃくやメルトダウンに適切に対応するために、園でできることを考えましょう。 | |
どの子にも不満やストレスが溜まりにくい環境が大切 子どもが不満やストレスを感じる環境だと、どの子もかんしゃくやメルトダウンを起こしやすく、保育者にとってもその対応がストレスになる悪循環が生まれます。大切なのは、どの子もできるだけかんしゃくやメルトダウンを起こさなくて済む環境を普段からつくること。そのために必要な環境づくりのポイントを紹介します。 |
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かんしゃく・メルトダウンを起こりにくくするキーポイント | |
[ 事前の約束 ] 「気持ちの切り替え」や「予期せぬ事態への柔軟な対応」が苦手な子は、突然そのような状況になるとかんしゃくやメルトダウンを起こすことも。それを防ぐには、事前にスケジュールや、場合によっては予定変更の可能性もあると伝えておくことが必要です。活動の切り替えが苦手な子には「○時になったら終わり」など、活動前に約束をしておくとよいでしょう。 |
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[ 安心して過ごせる環境 ] 感覚過敏のある子は、一般的な感覚の人には気にならない音が耐えがたい騒音に聞こえたり、蛍光灯の明かりが目を刺すように痛く感じたりして大きなストレスになることも。保育室にイヤーマフを用意する、普段からカームダウンスペースで休めるルールを設けるなど、感覚過敏のある子だけでなく、どの子も落ち着くための手段を確保できていることが大切です。 |
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教えてくれた人/ Neurodiversity at Work代表取締役 子ども・青少年育成支援協会 代表理事(共同代表) 村中直人 心羽えみの保育園石神井台 園長 高橋雅江 イラスト/やまもとあやこ 取材・文/森 麻子 |