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支援のアイデア

コミニケーションを促すあそび

言語聴覚士がことばの発達を促すあそびを提案!今号では、コミュニケーションで社会性を育むあそびをご紹介。
社会性を育むのに必要な
コミュニケーションの力

コミュニケーションは、大人からのことばかけだけでなく、アイコンタクトや身振り手振りなどの非言語的なものも含めて、相手が反応してくれる楽しさを感じることから始まります。そこから徐々に他者と同じ対象に注意を向ける「共同注意」ができるようになり、それを通じて育つのが「自分」と「相手」という他者への意識です。そして「自分の気持ちを相手に伝えたい」という意思伝達の意欲が芽生え、ことばの獲得につながります。3〜4歳頃からは、相手の気持ちを考えるなどの他者理解が進み、人とコミュニケーションをとりながら社会性が発達します。
保育者が意識したいことは、子どもがコミュニケーションの楽しさを感じられるような対応や環境を整えること。自分とは違う考えを持つ友だちの存在を意識したり、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを聞いたりするあそびを保育に取り入れ、楽しみながらコミュニケーションを促しましょう。
自分とは違う相手がいることに気づく他者意識
他者意識とは、自分とは異なる他者の存在を客観的に認識して物ごとを考えること。この気づきが、相手が自分とは違う考えを持っていることを知るきっかけとなり、コミュニケーションの基礎となります。他者意識は、 友だちと同じ空間で一緒にあそぶことで少しずつ育まれていきます。
自分の意思を伝える意欲
コミュニケーションを通して、自分の考えや気持ちをことばにして伝えようとする意欲が育まれます。相手に自分の思いをわかってもらおうとする意欲は、人間関係の土台に。会話のキャッチボールや、自分の気持ちを伝えることが苦手な子どもには、保育者から質問をするなどして、「伝える意欲」を引き出しましょう。
相手の話す内容を聞いて理解する力
コミュニケーションにおいて、相手の話す内容を理解する力は重要です。子どもは大人や友だちなど他者と関わりながら、ことばを聞いて、理解する力をつけていきます。子どもが理解しているかを見極めながらことばを選び、コミュニケーションをとりましょう。
コミュニケーションの意欲を育むあそびを
コミュニケーションを促すには、「伝えたい」という意欲を育むことが大切です。相手を意識したコミュニケーションのきっかけとなるあそびを取り入れましょう。
相手を意識してタイミングを図るなど
コミュニケーションの基礎になる


<あそびかた>

2人1組になって、ブランケットや大きめのタオルの両端を持つ。その上にボールをのせて、スタートからゴールまで落とさないように運ぶ。
<POINT>
相手に合わせて動く、息を合わせる、声をかけ合うなかで、話す・聞くタイミングを図るなど、コミュニケーションの基礎が育まれる。
<ことばかけ>
「聞こえたことばを忘れないようにね」「聞こえなかったら『もう1回教えて』と言おう」
聞いて、覚えて、伝える力になる
伝言ゲーム
<あそびかた>

4〜6人で1列に並び、保育者が端の子どもにお題となることばを伝える。子どもは聞いて覚え、次の人に耳元で伝える。最後の人は聞いたことばをみんなの前で言い、答え合わせをする。
<POINT>
記憶を保持するワーキングメモリを高める。伝えるときに声の大きさを調整することを意識するように促して。
教えてくれた人/言語聴覚士 田中春野
イラスト/妹尾香里 取材・文/オフィス朔
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