この仕事でよかった!
わたしたち、転職して保育者になりました!【1】
ほかの仕事を経験した人だからこそわかる、保育の仕事のすばらしさ。年齢を重ねても、自分らしく働き続ける、読者のお話をご紹介します!
子どもの発達を知ることで、子育てもさらにいきいき!(愛知県 Y・Sさん 32歳 保育歴9か月)
■妊娠をきっかけに、保育者になるための勉強を開始
現在、4歳と1歳のふたりの子どもがいます。上の子を妊娠し、派遣の秘書の仕事を休んでいたとき、「今後も仕事を続けていくために、手に職をつけたい」と考えるようになりました。また、妊娠をきっかけに、子育てについて考えるように。子どもの発達過程に応じておとなはどう対応していくべきかなど、「子どもについて勉強したい」と強く思うようになりました。
そんなとき、保育者は人手が足りないと聞き、保育士の資格をとるため、国家試験の勉強を始めました。試験に合格したのは、下の子が生まれる前の30歳のときです。
■資格取得後、子どもを預けて公立の保育園に勤務
2014年4月から、公立の保育園で障害児の加配保育士として勤めはじめました。働いているあいだ、ふたりの子どもは別の保育園に預けています。
最初はわからないことが多く、まずは職場の雰囲気に慣れるまでたいへんでした。仕事の内容は対子どもですが、実際は保育者どうしのチームワークや連絡・報告がだいじなのは、社会人には共通のこと。前職の経験から、人間関係は特に気をつけました。
ただ、前職と違うのは、保育者としての責務の重さとやりがい。すねていた子が、私が話すと気持ちを伝えてくれるなど、信頼関係ができたと思えたときは、とてもうれしく、保育者になってよかったと思う瞬間です。仕事は夕方で必ず上がれるので、家庭と仕事の両立もでき、無理なく働けています。
園で学んだことを自分の子どもに反映できるかというと、まだそこまでの余裕はないのが正直なところ……。でも、以前より子どもの話に耳を傾けるようになりました。保育の仕事はもちろん、子育ても、両方自分らしくがんばっていきたいです。
保育者になってまだ1年目なので、これからもっともっと勉強してスキルアップしていきたいです!
イラスト/伊藤美樹