0・1・2歳児の保育
「自律」につながることばかけ【2】
「うれしい」という気持ちも伝えることが大切
自律のためには、「うれしい」という気持ちを相手にわかってもらう経験も大切です。友だちに何かをしてもらうと、「ありがとう」で終わりがちですが、「うれしかった」という感情を保育者が代弁して伝えることで、自分の気持ちが人に伝わる喜びを味わえるでしょう。
子どもがお手伝いをしてくれたときには、「ほんとうに助かったよ」「気づいてくれてうれしいな」などと伝えると、子どもも「こんなふうに表現すればいいんだ」ということが理解できるでしょう。
監修者 今井和子先生
二十数年間、世田谷と川崎の公立保育園で保育士として勤務。その後、お茶の水女子大学などの非常勤講師を経て、東京成徳大学、立教女学院短期大学に勤務、2010年定年退職。現在、深大寺保育園副園長。「子どもとことば研究会」代表。
イラスト/市川彰子