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絵本の読み聞かせで0・1・2歳児の脳の土台をつくる

絵本の読み聞かせで0・1・2歳児の脳の土台をつくる

人間の脳は、誕生から18歳ごろまで時間をかけて発達します。生まれたばかりのときの脳は、まだ神経細胞をつなぐ回路が少ない状態。外部から刺激を受けることで、回路が形成されて、次第に思いどおりに体を動かしたり気持ちをコントロールしたりできるようになるのです。

そして、脳の発達段階は大きく3つに分けられ、それぞれ成長する時期が違います(=下図参照)。なかでも、「からだの脳」は、ほかの2つの脳の基盤となる部分。0・1・2歳児には、それが育つような働きかけをすることが大切です。その手段として、おすすめなのが絵本の読み聞かせ。色や絵が脳を刺激することはもちろん、読む大人の声や表情、ぬくもりを感じることも脳の発達に効果的です。

人間の脳には3つの発達段階がある
1 からだの脳=生きるための脳
0〜5歳で著しく発達し、食べる、寝る、動くなど、生きるために必要な動作などをつかさどります。

2 おりこうさんの脳=人間らしさの脳
1〜18歳で発達し、言語機能や微細運動、思考力などの発達を促します。

3 こころの脳=社会の脳
10〜18歳で発達し、自分の気持ちを自制して、相手の気持ちを思いやる力などを培っていきます。

本誌では脳が育つ絵本の読み聞かせのポイントを交えながら詳しく解説しています。

お話/成田奈緒子先生(日本小児科学会認定小児科専門医・発達脳科学者。子育て科学アクシス代表・文教大学教育学部教授)
イラストレーター/ゼリービーンズ 文・構成/池上裕美(KWC)、阿部菜美子

 

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PriPri プリプリ 2019年8月号

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