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保育のヒント

保育者の「働き方改革」実践アイデア

保育者の働き方を変える実践アイデア

保育者の働き方を変える実践アイデア

ここでは、普段の保育業務について意識を少し変えるだけで改善できる働き方のアイデアを紹介します。

1 園長・主任・先生で取り組む!
「これって必要?」というルーチンワークの謎を探す
保育業務をスリム化するにはまず、すべての業務を「必ず必要なもの」「改善の余地があるもの」「よくわからずにやっているもの」に分けます。とくにルーチンワークになっているものは、「これって必要?」など不思議に感じる業務がないか見直しを。

次に、「必ず必要なもの」「改善の余地があるもの」は、書類なら共通フォーマットを作るなど誰もができる状態にし、制作物なら一部既製品を取り入れるなど手順を簡略化したり、ほかのもので代替したりして業務の負担を減らします。「よくわからずにやっているもの」はこの機会に思いきって減らしたりやめたりすることも検討を。

最後に、これらの保育業務をみんなが分担して行えるように情報や手順の共有を進めていきます。片づけなら収納ケースに種類ごとのラベルを貼るなどして、普段から誰でもすぐに使えるように整理整頓をしましょう。

2 園長・主任・先生で取り組む!
空き部屋などを即席の休憩室にする
多くの園では職員室で休憩をとっていますが、仕事の話が聞こえてくる環境では気が休まりません。荷物置き場になっている部屋を片づけて休憩室にする、休憩時間に空いている部屋を使う、パーテーションで空間を区切るなど、少しでもほっと休息できる場所づくりを。休憩スペースにはお茶やお菓子を用意するなど工夫し、リラックスできる雰囲気をつくりましょう。

3 園長・主任・先生で取り組む!
書類や制作物は時間内にできたものでまずはよしとする
午睡中に事務作業などを行う園が多いですが、子どもを見ながらの作業は難しく、非効率になりがち。そこで、勤務シフトにあらかじめ子どもと関わらない時間(ノンコンタクトタイム)を組み入れ、その時間に事務作業や休憩、制作物作りを行います。時間を決めて行うことで効率化も進みます。また、書類や制作物は完璧を目指すときりがないので、時間内にできたものでよしとする姿勢も大切です。

本誌では全部で7つの今すぐできる職位別実践アイデアや園での実例を紹介しています。

監修/関山浩司さん
社会保険労務士。幼児教育に従事後、保育現場に特化した社会保険労務士事務所「こどものそら舎」(経営革新等支援機関)を設立。働きやすさ改革をはじめ、採用・育成・定着まで支援。

構成・文/窪 和子(KWC) イラスト/あきばさやか

 

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PriPri プリプリ 2019年8月号

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