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保護者との連携

連絡帳の書き方の3つのポイント

連絡帳の書き方の3つのポイント

子どもの姿や育ちを具体的に書きましょう

保護者は「うちの子は今日、どんなふうに過ごしたのかしら……」と、園での子どものようすを知りたいのです。連絡帳はその子の姿や心境がいきいきと浮かんでくるよう、具体的に書きましょう。
子どものことばも「給食を食べながら〝きのうママにがらがらどんの本を読んでもらったの〞とうれしそうに話してくれました」など、保護者にも声が聞こえてきそうな書き方を。また、だれにでも当てはまるような漠然とした記述は避けましょう。

一方通行にならないよう意見交換をしっかりと

保護者にとって、連絡帳は子育てに関する相談や悩み事、質問したいことなどを気軽に書ける心強いものです。その相談事に対して保育者がどのように受け止め答えてくれるかも、保護者にとって気になる事がらです。保護者の悩みに共感し、小さなことでも日常的にやりとりを重ねながら、いっしょに喜びや安心感をはぐくんでいくことが大切ではないでしょうか。

保護者に不安を与える否定的な表現は避ける

「指しゃぶりが多くなってきました」「今日もお友だちとうまくあそべませんでした」など、気になる点だけピックアップして否定的に書いてしまうと、保護者はどうしていいかわからないだけに、「また指しゃぶりしているの?」「どうしてトラブルばかり起こすの?」と、子どもを追い詰めてしまうかもしれません。
これでは保護者の不安や悩みは増幅するばかりです。連絡帳を読む保護者の立場に立って、前向きに、視点を変えてどのように対応するかまで具体的に書くなど、配慮したいものです。

監修/今井和子先生

二十数年間、世田谷と川崎の公立保育園で保育士として勤務。その後お茶の水女子大などの非常勤講師を経て、東京成徳大学、立教女学院短期大学に勤務。現在、深大寺保育園副園長。「子どもとことば研究会」代表。

イラスト/すずきもも

 

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PriPri プリプリ 2015年4月号

PriPri プリプリ 2015年4月号

78-79ページに掲載

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