子どもの思いが伝わるエピソードを

おたよりには、行事予定や持ち物の連絡、生活のようす、よくうたう歌などを記載することが多いものですが、かもめ保育園のおたよりでは、これらに加え、毎回一つのエピソード（できごと）を大きくとりあげています。子どもどうしのトラブルやあそびのようすなど、テーマはさまざまですが、保育の専門家の目で見たエピソードからは、行動やしぐさに込められた子どもの気持ちや思いをよく読みとることができます。　

たとえば、乳児によく見られる物の取り合いのシーンでは、実際の子どもの姿、Aちゃんにおもちゃを取られまいとしたBくんの思いや、まだ返してあげられないBくんの姿などを保育者の目線で描写することで、１歳でもこんなに強い思いがあるんだ、２歳ではここまで考えられるのか、と保護者は読みとることができるのです。