愛着関係をはぐくむ「アイコンタクト」
目と目を合わせることがコミュニケーションの原点
生後2か月を過ぎると、視力や視野が徐々に発達しはじめ、世話をしてくれる人の目をじっと見つめ、おとなが笑顔を見せると笑い、さみしそうな顔をすると泣きだすこともあります。「目は感情の窓」というように、乳児は人の目を見て気持ちをわかろうとし、自分の世話をしてくれるおとなと気持ちを通わせようとするのです。まずは子どもと向き合って、見つめ合いましょう。豊かな感情交流は、やがて相手の気持ちを想像する思いやりの行為へもつながります。
子どもの視線の先におもちゃがあり、手を伸ばしたら、「おもちゃがあるね。ほしいのね」など、子どもの行為にことばを添え、一緒に同じものを見ることも心の通い合いになります。アイコンタクトや、子どもが見ているものをおとなも見ることで、世界を共有し、気持ちを通い合わせる喜びが愛着形成の第一歩です。