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本当に怖い子どもの睡眠不足

本当に怖い子どもの睡眠不足

乳幼児期の睡眠不足は、発育に悪影響を与えます。その大きな理由は、「体内時計」が不完全になってしまうからです。人間の体にある体内時計は、一日約24時間単位で、睡眠と覚醒のリズム、簡単にいうと「夜暗くなると眠くなり、朝明るくなると目覚める」というリズムを刻みます。その睡眠リズムの基礎はおよそ生後数か月でできはじめ、成長とともに午睡が不要となり、夜の睡眠だけで十分な休息を得られるようになります。

しかし、睡眠時間が足りず体内時計が混乱すると、午前中に眠気に襲われる、疲労感が生まれる、集中力や意欲の低下、日中の活動が鈍くなるなどの心身の不調が生じます。またホルモンの異常分泌や、体温調節ができなくなるなどの症状に発展する恐れもあります。

睡眠リズムが崩れると、脳の成育にも影響します。乳幼児の脳は睡眠中に成熟するからです。睡眠不足により、情報処理能力、自律神経機能、コミュニケーション能力などが低下し、将来的に学力低下や運動機能の未発達などの問題に発展することも。

このように子どもにとって睡眠は、健康な心身をはぐくむために欠かせない大切な生理現象なのです。

おはなし●清水悦子先生
赤ちゃんの眠り研究所 代表理事。『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』(かんき出版)著者。育児支援者向けの講座も開催している。
http://www.babysleep.jp/

 

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PriPri プリプリ 2015年7月号

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