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0・1・2歳児の保育

子どもの発達と心のサイン「指しゃぶり」

子どもの発達と心のサイン「指しゃぶり」

発達に必要な認知行動

“指しゃぶり”というと、困ったくせというマイナスのイメージでとらえがちですが、乳児にとっては口から外界の刺激を認識し、目や手の発達にもつながる重要な認知行動です。指しゃぶりによる探索活動を肯定的にとらえ、保護者とも理解を共有しましょう。1~2歳になったら、手指やことばを使って表現しようとする力が育ちます。指しゃぶりでこの時期に必要な自己表現が阻まれないように、じょうずに減らしていくことも必要です。

指しゃぶりは、3~4歳までにやめればよいと言われています。無理にやめさせるのがいちばん子どもの負担になります。1歳以降にも指しゃぶりが長く続いている場合、どのようなときに子どもが指をしゃぶるかを観察・理解し、ほかの発達や行動を阻まないよう、指しゃぶりを減らすための援助をすることが重要です。

監修/今井和子先生
二十数年間、世田谷と川崎の公立保育園で保育士として勤務。その後お茶の水女子大学などの非常勤講師を経て東京成徳大学、立教女学院短期大学教授を務める。現在「子どもとことば研究会」代表。全国の保育者研修で講演などを行っている。

 

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PriPri プリプリ 2015年7月号

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76ページに掲載

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