0・1・2歳児の保育
心と体を育てる食事
食べる楽しみを味わう
0・1・2歳児は食事が生活の大きな割合を占めています。授乳期から自分で食べるようになるまでは、咀嚼(そしゃく)の機能の発達とともに、食行動や食習慣の基礎を確立するという、生涯に大きな影響を与える大切な時期なのです。
乳児はミルクを飲ませてもらうことで生命を維持する栄養を摂り、同時におとなから守られ愛されているという充足を感じます。食事の喜びは生きていく全ての意欲の根源です。このように食事は身体を育てるだけでなく、心を育てることにもつながっています。
また、成長にしたがい食事の自立を獲得していくプロセスは、生きていくための自立を獲得することでもあります。そのためには咀嚼の機能など、一人ひとりの子どもの発達に合わせ援助を進める必要があります。保護者と協力しながら、いかに食べる楽しみを育てていけるかが、0・1・2歳児の食事をサポートするうえで重要です。