0・1・2歳児の保育
保護者の多くが悩む「夜泣き」へのアドバイス
夜中に子どもが大きな声で何度も泣くと、周囲に気兼ねし、保護者自身も眠れずつらいものです。まずは保護者のがんばりを認め、共感しながら一緒に解決方法を考えましょう。
夜泣きはまだ解明されていないことも多いのですが、生まれて間もない頃はおなかがすいた、暑いまたは寒い、体調が悪いなどの生理的な不快が原因の場合が多いようです。子どもが何を訴えているか考え、原因を取り除くようにします。
1歳半を過ぎると、想像力が発達し、夢を見るようになることが原因だったり、昼間しかられたり怖い思いをしたことが精神的に負担になって、夜泣きに現れることもあります。そんなときはだっこや手を握るなどスキンシップで気持ちを落ち着けて。日中に体を動かし、夜に深く眠れるようにするのも効果的です。
監修/今井和子先生
二十数年間、世田谷と川崎の公立保育園で保育士として勤務。その後お茶の水女子大学などの非常勤講師を経て東京成徳大学、立教女学院短期大学教授を務める。現在「子どもとことば研究会」代表。全国の保育者研修で講演などを行っている。