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「みんなで世話をしていた金魚が死んじゃった!」ときの対応

「みんなで世話をしていた金魚が死んじゃった!」ときの対応

生き物を飼っている園は少なくないでしょう。でも、命あるものですから死んでしまったときは、どうすべきか悩みますよね。

子どもの年齢によっては、死んだ姿は見せたくないと、保育者が処分することもあるかもしれません。けれど、「金魚、どうしたの?」と聞いてくる子は必ずいます。なんと答えるか考えてしまいますね。かわいがっていた金魚の変化に子どもたち自身が気づき、「死」を実感できてから、みんなで相談するという案や、そのままにしておくのは忍びないのでひとまず冷蔵庫に保管。翌日、子どもたちがそろったところで話すという案も考えられます。
 
以前、勤めていた園でのこと。夏休み明けに登園すると、飼っていたにわとりがいません。園長先生に聞いたら、「あそびに来た子をつついたので、危ないから業者に引き取ってもらった」と言われました。わたしも子どももカンカンでした。凶暴ではあったけれど、かわいがっていたので、突然、相談もなく処分されたことが悲しかったです。

そんなこともあって、園で飼育している生き物にどんなことが起きても、子どもにはちゃんと伝えたいと思っています。死を意識するのは4歳頃からのようです。むやみに怖がらせたくはありませんが、「死」まで含めて生き物に向き合い、かけがえのない命の大切さを感じられるようにしたいですね。

アドバイス・文/柴田愛子先生
『りんごの木』代表。保育者。保育のかたわら、保育者・保護者向けの講演や執筆活動、絵本の制作など多分野の活動に精力的に取り組んでいる。
イラスト/佐藤竹右衛門 編集/森 麻子

 

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PriPri プリプリ 2015年11月号

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89ページに掲載

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