発達に課題のある子の保育
新学期、集団のなかで子どもが“困る”のはどんなこと!?
【3歳児】保育の流れにのれず、集団からはみだしてしまう
援助のポイント
「これが終わったら、これをやる」といった活動の流れを、「絵」や「写真」を使って活動内容を示したスケジュール表で視覚的に見せることで(視覚支援)、活動の流れや活動と活動の切り替えをわかりやすく示します(スケジュール支援)。
【4歳児】ルールを守れず友だちと衝突する
援助のポイント
ルールを理解できていない場合は、個別にくり返し伝えていくことが大切です。ルールはわかっているけれど衝動的に体が動いてしまう場合は、ルール違反をする前に保育者が声をかけ、ルールを守れたらほめる、といった成功体験をくり返し、衝動を抑えられるようにすることが必要です。
【5歳児】友だちの輪に入れず孤立しやすい
援助のポイント
保育者がその子のいい面を積極的に見つけ、クラスの子に示すことが大切。「○○くんは××するのが苦手だけど、こうやって一緒にするとちゃんとできるんだよ」というように、具体的なかかわりかたを示しましょう。
監修/佐藤曉先生 イラスト/おぐらきょうこ