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子どものつぶやきから考える保育

イヤイヤ期の子どもへかかわるPoint<前編>

イヤイヤ期の子どもへかかわるPoint<前編>

あれもイヤ、これもイヤ。保育者、保護者を問わず、多くのおとなが、子どもへのかかわりに難しさを感じる「イヤイヤ期」。自我の育ちの現れでもある「イヤイヤ」に、どのように向き合い、対応すればよいのでしょう?

ポイント1 “気持ち”と“ことば”をつなげる
この時期の子どもは、まだ自分の気持ちを表すためのことばや表現を獲得していないため、「気持ちをどうやって伝えたらよいかわからない」という葛藤をしています。まずは、「イヤ!」の裏にはそういう子どもなりの事情があることを理解しましょう。そして、保育者は子どもの表情や状況をくみ取り、適切なことばで子どもの思いを代弁しましょう。それをくり返すなかで、子どもは「この気持ちはこう言えばいいのか」と体験的に学んでいきます。

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ポイント2 落ち着くまで待つ
「イヤ」をくり返す子どもに、「どうしてイヤなの?」「何がしたいの?」と次々に声をかけるのは逆効果になることも。子ども自身、何が「イヤ」なのかわからなくなり、ますます泣いてしまうこともあるからです。押しても引いてもだめなときは、待ちの姿勢も必要。「先生、待ってるよ」というまなざしで、しばらく子どもを見守ってみましょう。気持ちが落ち着き、子どもが自分から「○○する」と言ってきたら、「ちゃんと言えたね、えらいね」とほめましょう。

文/坂崎力紀(青森県NOGIこども園園長・保育総合研究会JAMEE.S副委員長) イラスト/鹿渡いづみ

 

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PriPri プリプリ 2016年5月号

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