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保育のヒント

子どものつぶやきから考える保育

イヤイヤ期の子どもへかかわるPoint<後編>

イヤイヤ期の子どもへかかわるPoint<後編>

この時期に周囲のおとなが適切にかかわることで、子どもは、自分で考えて行動する力(主体性)や人とじょうずにかかわる力(社会性)の土台を築いていきます。育ちつつある自我を受け止めずに、おとなの思いを押しつけ、健全な自我の育ちを阻むことがないようにしましょう。

ポイント3 子どもに決めさせる
イヤイヤ期の子に、「○○するよ」「○○しよう」などと声をかけると、おおかた「イヤ!」という答えが返ってきます。そんなときは、「積み木と電車、どっちであそぶ?」「青と赤、どっちの服を着る?」というように、子どもに選択を委ねる聞き方をするとうまくいくことがあります。衣服やあそびなど保育者が譲歩できるものなら、子どもに決めさせてもよいでしょう。自分の思いが尊重されたという体験は、信頼関係を深める意味でも大切なことです。

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ポイント4 頭ごなしに「だめ」と言わない
イヤイヤ期は、子どもの自己肯定感を育みたい時期でもあります。頭ごなしに「だめ」といった否定的なことばは使わず、まずは「○○したかったんだね」「××がいやなんだね」と、子どもの気持ちを受容することが大切です。そのうえで、「でも今は~だから、××してから○○しよう」などと提案の形で気持ちの切り替えを促しましょう。

文/坂崎力紀(青森県NOGIこども園園長・保育総合研究会JAMEE.S副委員長) イラスト/鹿渡いづみ

 

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PriPri プリプリ 2016年5月号

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