0・1・2歳児の育ち
よりよいチーム保育に必要なものは?
語りあい、話しあう場で情報を共有して
チーム力を高めるには、園の職員がひとつの家族のように、お互いを信頼しあえる関係であるかが関わってきます。困ったときに、安心してほかの保育者に相談し頼ることができる、そんな温かな職場の人間関係が必要です。
そのためには、日常的に話しあいをする機会を多く持つことが重要でしょう。お互いの違いを認めつつ活発に議論しながら、保育に関わる様々なことをみんなで決め、それを実現するために協力しあいましょう。そのためにリーダーは、若手の保育者が発言しやすいように気を配ったり、職員同士に仲間意識が育まれるよう考慮したり、様々な価値観を共有できる雰囲気づくりに励む必要があります。
また、乳児クラスでは、日々の保育において、看護師や栄養士、調理師といった他職種の人の協力も必要となります。できれば月に1回は、これらの人たちも交えて会議を行うのが理想的です。他職種の人に相談をした場合、その結果をしっかりと報告する必要があります。それがなされることで、チームとしての結束も強くなるのです。
お話・監修/今井和子先生
二十数年間、世田谷と川崎の公立保育園で保育士として勤務。その後、お茶の水女子大学などの非常勤講師を経て東京成徳大学、立教女学院短期大学教授を務める。現在「子どもとことば研究会」代表。全国の保育者研修会で、講演などを行っている。
まんが・イラスト/伊東ぢゅん子 取材・文/仲尾匡代