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シーン別に見る

012歳児の自己肯定感を育むことばの交わし合い(後編)

012歳児の自己肯定感を育むことばの交わし合い(後編)

子どもたちの自己肯定感を育むためにどんなふうに子どもの気持ちをくみ取り、心が通い合うことばをかければよいのでしょう?シーンに合わせて、具体的なことばのかけ方やその意義を見ていきましょう。

泣いているときに(上図)
泣いている理由がわからないとき。抱きしめるなどのスキンシップだけでなく、ことばで子どもの心に寄り添うことができます。

こんなことばを
「ひとりでさびしくなって泣いたのかな」
「泣いたら気持ちがすっきりするよね」
「泣きたい気持ちなんだね、わかるよ。泣いていいよ」

171122_02 

友だちとのトラブル
友だちがあそんでいるおもちゃを取ってしまったとき、滑り台でともだちを押してしまったとき。自己否定につながらないことばのかけ方は?

こんなことばを
「○○ちゃんも、これであそびたかったんだね。でも△△ちゃんがあそんでいるから取らないでね」
「早く滑りたかったんだね。滑ってって言おうね」

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食事のときに
あそんでいる子を食卓に連れて行くには?食事時間になってもあそびをやめようとしない子に、行動の切り替えを促すには?

こんなことばを
「今からご飯だから、片づけてまた後であそぼうね」
「まだあそびたいんだね。でも、みんながおなかすいたって待っているから、片づけてほしいな」

監修/今井和子先生
二十数年間、世田谷と川崎の公立保育園で保育士として勤務。その後、お茶の水女子大学などの非常勤講師を経て東京成徳大学、立教女学院短期大学教授を務める。現在「子どもとことば研究会」代表。全国の保育者研修会で、講演などを行っている。

イラスト/竜田麻衣 取材・文/仲尾匡代

 

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PriPri プリプリ 2017年12月号

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