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発達に課題のある子への就学支援

就学直前に必要な配慮と支援

就学直前に必要な配慮と支援

環境の変化に弱い発達に課題のある子と、その保護者にとって、小学校への進学は不安要素の多い一大イベントです。子どもと保護者の不安を軽減するために、そして小学校での子どものつまずきを減らすために、今できることは何なのか?就学直前のこの時期に必要な配慮と支援についてお話しします。

不安を除き、安定した気持ちで入学を迎えられる配慮を
発達に課題のある子は、慣れない場面への不安感が強く、新しい環境に適応しにくい傾向があります。そのため、慣れ親しんだ園を離れ、小学校で新生活を始めることは、本人にとってはもちろん、その保護者にとっても非常に大きな不安要素となります。

発達に課題のある子の場合、不安感やストレスが高まると、落ち着きがなくなる、ささいなことでぐずる、乱暴な言動が増す、こだわりが強くなるなど、発達障害の特性が一時的に顕著になることがあり、今までできていたことが急にできなくなってしまうこともあります。

小学校生活をうまく軌道にのせるには、進学という節目で大きくつまずかないことが大切です。そのためには、在園中から、進学に対する不安を取り除き、子どもが小学校生活を前向きな気持ちで迎えられるようサポートすることが不可欠です。特に、卒園・入学に向けた準備が始まる2〜3月は、家庭でも園でも、子どもを取り巻く環境が浮き足立ち、慌ただしくなりがち。子どもが不安定にならないように、できるだけふだんどおりの生活を心がけ、落ち着いて過ごせるような配慮が必要です。

監修/佐藤 曉(岡山大学大学院教育学研究科 教授) 文/森 麻子 イラスト/中小路ムツヨ

 

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PriPri プリプリ 2018年3月号

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