【偏食】口腔内の不器用さとは?
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偏食のある子の食事を観察すると、よく噛まずに丸飲みしている場合が。口腔機能の発達に原因があり、咀嚼がうまくできないことに問題があると考えられています。 | |
噛めないのは舌の動きの悪さからも 発達に課題がある子は、協調運動が苦手な場合があり、口の中にも同じ苦手さが見られます。舌やあごなどをじょうずに動かせないために、食べ物を細かく噛み砕いてひとかたまりにする咀嚼がうまくできません。そのため丸飲みする、吐き出す、えずくことがあり、うまく噛めなくて苦しかった食材は嫌な経験として記憶され、拒否するようにもなります。 |
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咀嚼の流れ | |
1.噛み切る 口に運んだ食べ物を、前歯で捕らえて挟み、噛み切ります。 |
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2.舌で寄せて歯の上に移動 口に入れた食べ物を、舌で左右の奥歯に運びます。舌には、噛む際に食べ物を支える役割もあります。 |
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3.奥歯で噛み、すりつぶす 奥歯で食べ物を挟み、あごを上下に動かして噛み、左右に動かしてすりつぶします。 |
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4.かたまりにして飲み込む 奥歯ですりつぶした食べ物を、舌でひとかたまりにまとめ、舌の奥へ運んで飲み込みます。 ⬇︎ これがうまくいかないと |
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丸飲み•吐き出す•えずく など | |
教えてくれた人/神奈川県立こども医療センター 総合診療科医長 患者家族支援部長 田上幸治 取材協力/太陽の子保育園(東京都) イラスト/たかはしけいこ 取材・文/仲尾匡代 |