絵カード活用術「楽しいお知らせ」
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発達に課題のある子に絵カードを使った支援を取り入れる園が増えてきました。しかし、「いざ絵カードを前にすると、何をどう使えばいいのかわからない」という現場の声も。絵カードの基本的な使い方と、今日からすぐに始められる活用術を紹介します。 | |
楽しみを見つけるのが苦手な子の期待感を高める 園生活を送るうえで、子どもが「今日は何をするのかな?」「明日は○○が楽しみだな」といった〝期待〟を持つことはとても大切です。しかし、発達に課題のある子は、自分で楽しいことを見つけたり、生活や活動に見通しを持ったりすることが得意ではありません。このような子には、保育者が事前に「明日は○○をしてあそぶから、楽しみにしていてね」と、知らせておくとよいでしょう。〝お楽しみ〟があると、意欲が高まり、生き生きとした表情が見られるようになります。 |
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1.「楽しいお知らせ」で期待を持って園生活を過ごせるようにする | |
帰りの会で、明日の楽しい活動を絵カードで提示してみましょう 帰りの会で、子どもが好きな活動などを「お楽しみ」として知らせましょう。口頭だけでは伝わりにくく、忘れてしまうこともあるので、活動内容を示す絵カードも併せて提示します。翌朝まで貼っておくと、登園時、再度絵カードを見て、期待を膨らませることができます。 |
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翌朝 | |
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2. 楽しかった活動を振り返り、「また、やりたい!」という意欲につなげる 困りごとを軽減できる! |
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今日の楽しかった活動を絵カードを見ながら思い出せるように 「楽しいお知らせ」を聞いて、期待を膨らませることができたら、次は活動後に楽しかったことを振り返り、みんなでその楽しさを共有しましょう。ここでも活動を示す絵カードを提示しながら話すと、発達に課題のある子も「あのあそびの話か!」とわかり、活動を思い出しやすくなります。 |
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発達障害の子が迷わず動ける! PriPri発達支援 絵カードシリーズ シーン別に豊富なラインナップ ❶食事・トイレ ❷着替え ❸清潔・片づけ ❹気持ち ❺コミュニケーション ❻ルール・約束 ❼集団の生活 ❽あそびの道具 ●春の行事 ●夏の行事 ●秋の行事 ●冬の行事 |
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絵カード共通内容 ●監修/佐藤 曉(岡山大学学術研究院 教育学域教授) ●価格/2,200円(本体2,000円+税10%) ●内容/両面カラー絵カード60枚 予備白紙カード2枚 A3判ポスター2枚 |
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教えてくれた人/ 岡山大学学術研究院 教育学域教授 佐藤 曉 イラスト/山中玲奈 絵カードイラスト/鹿渡いづみ 撮影/中島里小梨(世界文化ホールディングス) 取材・文/森 麻子 |