『自由あそび』の環境をチェンジ!①
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子どもたちが、自分のペースで楽しく過ごせる環境を、園生活の場面ごとに考えていきます。今号は、「自由あそび」の環境設定を取り上げます。 | |
自由あそびの姿と背景 「何をしてもいい」「誰とあそんでもいい」この自由さが、子どもによってはあそび出せない環境になります。 |
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あそべない (あそびが見つからない・あそび込めない) やることが決まっている活動では落ち着いて行動できても、自由あそびでは何をしていいかわからず、あそび出せない子がいます。 |
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友だちとトラブルになる 社会性の育ちに周囲と差があると、おもちゃの貸し借りや順番、あそびのルールなどで、友だちとトラブルになることがあります。 |
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保育者から離れない 人に対しての警戒感が強いと、友だちがあそんでいる中に入っていくことができません。保育者の近くにいることで安心します。 |
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自由あそびは、社会性の発達段階に応じた環境で 自分の好きなあそびができる「自由あそび」は、多くの子どもにとってはうれしい活動です。しかし、支援の必要な子どもには、逆に何をしたらよいかわからず、戸惑いや不安を感じる時間となる場合があります。また、順番に交代ができない子どもが、友だちと遊具やおもちゃを共有するのは難しく、自由あそびにはトラブルが起こりやすい側面もあります。 支援の必要な子どもが自由あそびの時間を楽しめるようにするためには、まず、どのようなあそびが好きなのか、何に興味があるのかを保育者が把握することが必要です。その上で、ひとりであそべるコーナーや、友だちの存在を感じながら自分のペースであそべる場所を用意するなど、社会性の発達に応じた環境を整えていきましょう。 |
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教えてくれた人/ チャイルドフッド・ラボ代表理事 藤原里美 チャイルドフッド・ラボ専門相談員 黒葛真理子 イラスト/坂本伊久子 取材・文/こんぺいとぷらねっと |