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あかちゃんことばは いつ卒業?②

子どもも、保育者自身も使いがちな「ワンワン」や「ブーブー」など乳幼児期特有の表現。このようなことばはいつまで使っていてよいの? その疑問に言語聴覚士が答えます。
<たなはる CHECK>
子どもが話すことばとは
語彙獲得に必要な段階である乳幼児期ならではの表現。それにはどんな特徴があるのか解説します。
音や様子を音で表した「オノマトペ」
対象物が発する音や様子を、そのまま擬音語で表したことば。たとえば、犬を表す「ワンワン」は、「ワンワン」と吠える犬の声とその呼び名が直結しているので、子どもにとっては理解しやすく、語彙として習得しやすいものです。日本人の誰が聞いても、同じように様子や対象物をイメージできるという特徴も。

例:犬=「ワンワン」、うどん=「チュルチュル」、拍手=「パチパチ」、跳ぶ=「ピョンピョン」

子どもが発音しやすい形に変化した語
乳幼児期は構音発達の過渡期なので、子どもが言いやすい形にことばが変化することがあります。たとえば、初期から発音しやすい母音(あ、い、う、え、お)や唇を合わせて発音する両唇音(ば行、ぱ行、ま行など)への変化、ことばに引き延ばす音(長音)や「ん」を加えたり、反復したりなど。

例:ごはん=「まんま」、車=「ブーブー」、足=「あんよ」、おばあちゃん=「ばあば」、寝る=「ねんね」

–ほかには…- 音やことばの言い間違い
ことばを話し始めの子どもは、口や舌の筋力が未発達なので、音が抜けて正しく発音できないことがあります。特に構音発達の終盤である「さ行」「か行」は、言いやすい「た行」になってしまうことが多いです。

例:さかな=「ちゃかな」、エレベーター=「エベレーター」、とうもろこし=「とうもころし」

教えてくれた人/
言語聴覚士 田中春野
イラスト/妹尾香里 取材・文/オフィス朔
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PriPriパレット 2023年10・11月号

PriPriパレット 2023年10・11月号

20・21ページに掲載

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