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知っておきたい!
福祉サービスの基礎知識①

発達に特性のある子とその保護者を支える発達支援の福祉サービスには、様々な種類があります。複雑な印象がありますが、保護者からの相談にも応えられるように、保育者が把握しておきたい専門機関とサービスの基礎知識を紹介します。
診断や手帳が無くても福祉サービスは受けられる
保護者から子どもの発達について相談を受けたとき、専門機関による支援が必要だと感じることがあるでしょう。発達支援の福祉サービスや専門機関には、相談ができる、療育が受けられるなど、様々な種類があります。それらの多くは医師による障害の診断や障害者手帳の有無に関係無く、子どもは無料で受けられる権利が児童福祉法によって保障されています。
その一方で、機関の名称が似ていたり、機能の違いがわかりづらいといった、複雑なイメージもあるでしょう。実際、福祉サービスは、受給対象に該当しているか自分で調べ、役所に申請する必要があったり、専門機関も、なにをするのかがわからないと、相談にも行きづらかったりします。
支援に繋げることも保育者の役割のひとつ
発達の相談先には、たくさんの選択肢がありますが、最初に行きやすい専門機関のひとつは保健センターです。乳幼児健診などで子どもの育ちを見てくれている保健師がいると、保護者は相談しやすいでしょう。とはいえ、最初に行くべき機関が決まっているわけではないので、保護者の行きやすい機関を選んでよいのです。
うまく支援に繋がれる保護者がいる一方、どこに相談すればよいのかと悩む保護者もいるでしょう。支援を必要としている子どもと保護者を支援が受けられる社会資源に繋ぐことも、支援者としての保育者の重要な役割です。
教えてくれた人/
京都光華女子大学 福祉リハビリテーション学科准教授
浜内彩乃
イラスト/市川彰子 取材・文/古屋あさみ
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掲載されているのは

PriPriパレット 2024年4・5月号

PriPriパレット 2024年4・5月号

42・43ページに掲載

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