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支援のアイデア

頼れる支援グッズ③

就学前に知っておきたい!
学習に自信が持てるグッズ
字をうまく書けない、うまく消せない。それは文具の形や大きさが、手指の発達と合っていないからかも。発達段階に合わせた文具選びで、きっと「学習は楽しい!」と思えます。
発達や特性に応じた文具
不器用さや感覚過敏などの特性に応じた文具を使うと、学習が快適に。鉛筆や消しゴムを「握る」動作は、スプーンの持ち方が発達段階の参考になります。
鉛筆編
STEP.1
グー握りの子には太軸を

発達の第一段階は手のひらを丸めたグー握り。鉛筆を肩と肘で動かします。小さな文字や図形を書くなどの細やかな動作は難しいので、手のひら全体で握れる、太い軸がおすすめです。
ノリス ジュニア キッズえんぴつ
手のひらを丸めて持つグー握りの子に。六角形の短い太軸で、しっかり握れ、運筆も安定します。筆圧が弱い子も安心して書けます。
ステッドラー/1本605円 03-5835-2815
STEP.2
人差し指が使えるようになったら中太×三角軸を

人差し指を使い、つまむように持てるようになったら、親指、人差し指、中指の収まりがよい中太の三角軸が最適です。人差し指を置く位置がわかりやすいデザインの商品もあります。
uni Palette
指先の細かい動きが可能になると、一般的な細軸で六角軸の鉛筆が使いやすくなります。全16色の豊富なカラーバリエーションが人気です。
三菱鉛筆/1ダース792円 0120-321433
消しゴム編
STEP.1
腕を使って消す子には手のひら全体で握れる大きめサイズを

消しゴムの使い始めは、手のひら全体で消しゴムを握り、腕を動かします。大きくて柔らかければ、手のひら全体で掴め力を込めやすいので、消しやすいです。指先で扱う細長い消しゴムは、まだ適しません。
握り方の発達段階により「よく消える」は変化する
消しゴムも鉛筆同様、握り方の発達段階に合わせて選びましょう。最初のうちはどんな子どもでも、たくさんの文字のなかから、一文字だけを消したり、紙がしわにならないように消したりすることは難しいです。その子の握る動作の発達に応じたものを選びつつ、「消しカスに気を取られる」「力が強すぎる」など個別の困りごとに応じた消しゴムを使いましょう。
キャンパス消しゴム〈小学生用〉
低学年の子の手にぴったりな大きさと柔らかさだから、手のひらで包み込むように握れ、少ない力で消せます。4B〜2Bの濃い鉛筆もきれいに。
コクヨ/143円 0120-201-594
STEP.2
三本指で消せるようになったら細長いものを選ぶ

三本指で消しゴムを支えられるようになったら、小さい文字も消せるようになります。つまむ動作が安定する小さいタイプや、細長い消しゴムを選ぶとよいでしょう。
Pentel Ain 消しゴム 軽く消せるタイプ ブラック 小
指先で持ち、軽い力で細かいところまで消せる小サイズです。黒色だから、消しカスの散らかりが気になる子にもおすすめです。
ぺんてる/77円  0120-12-8133
教えてくれた人/
東京家政大学 作業療法士 特別支援教育士
東恩納拓也
子ども学習支援 できるびより
高橋淳一 高橋晶子
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PriPriパレット 2025年2・3月号

PriPriパレット 2025年2・3月号

4,6,8,10,12,14,16,20ページに掲載

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