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支援のアイデア

新年度を安心して始められるツール

新年度が始まり、慣れない環境のなかでの生活に、不安や緊張を感じている子もいることでしょう。そんな不安や緊張を和らげ、新年度のスタートを支える心強いツールを紹介します。
スケジュールボード
スケジュールボードは、「今日は何をするのか」「これが終わったら何をするのか」など、どんな活動があるのかを子どもに「お知らせ」するツール。ことばの理解が苦手な子にも、視覚的にイメージしやすい絵や写真のカードを使って活動内容を提示します。活動に見通しが持てると安心して過ごせるうえ、指示がなくても自分から動けるようになります。
佐藤先生から
いきなり長いスケジュールを見せても、子どもはなんのことかわかりません。「カードはこれから行う活動を示すもの」と理解することが必要。たとえば、まず散歩のカードを1枚見せてから散歩に行きます。これをくり返し、カードの意味がわかったらカードを2枚に。「これをしたら次はこれ」と活動の流れを教えていきましょう。
保育現場のエピソード
ボードは個々の子どもに合わせて
「子どもによって、スケジュールボードの理解度や使いやすさは違うので、その子に合うスケジュールボードを用意しています」と岡南認定こども園の園長。そのため、ボードには子どもの個人マークをつけ、その子に合った大きさ、コマ数のボードを用意しているとのこと。また、ボードを見るのが楽しみになるように、必ず好きな活動のカードも貼るようにしているそうです。
教えてくれた人/
岡山大学学術研究院 教育学域教授
佐藤 曉
取材協力/岡山市浦安芳泉認定こども園、岡山市岡南認定こども園(岡山県)
イラスト/seesaw. 支援ツール制作/つかさみほ
撮影/中島里小梨 樋口諒平(世界文化ホールディングス)
取材・文/森 麻子
お知らせカテゴリー

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掲載されているのは

PriPriパレット 2025年4・5月号

PriPriパレット 2025年4・5月号

22,24ページに掲載

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