生活動作の苦手とは 2025.05.09 行くのを嫌がる子も多いトイレ。においや雰囲気だけでなく、狭い空間での動作がじょうずにできないことが理由の場合もあります。苦手な動作が、安定して行えるようになるあそびをご紹介します。 こんな姿は見られませんか? ● 個室内で体の向きが変えづらい ● 前を向いたまま便座にうまく座れない ● 狭いトイレでのズボンの上げ下げが難しい ↑画像拡大 トイレを嫌がる理由を見極める トイレで排泄するのに必要な動きは、上の図のようなピラミッド構造で段階的に習得されます。第1段階として、立つ・座る姿勢や、とりわけ狭い場所で方向転換する動きが必要に。第2段階では着衣の上げ下げに指や手で掴む動作が。第3段階では便器の位置やトイレットペーパーの場所をしっかり見る動作が大切です。 トイレが苦手な理由には、様々な要因があります。発達に特性があると、不器用さのため狭い空間での衣服の着脱や方向転換が難しかったり、ものを見る力が弱くて便座の位置を捉えられず、うまく座れなかったりします。トイレの狭い空間、芳香剤の匂い、流水音などの環境的な要因だけでなく、動作の難しさも関わっているのです。 教えてくれた人/作業療法士 笹田 哲 イラスト/祖敷大輔 取材・文/大口理恵子 お知らせカテゴリー この記事が詳しく掲載されているのは PriPriパレット 2025年4・5月号 34,35ページに掲載 詳細はこちら で買う 関連キーワード 春 4月5月トイレ動作