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支援のアイデア

語彙を増やすあそび①

言語聴覚士がことばの発達を自然に促すあそびを提案!今号では、あそびのなかでさまざまなことばに触れながら語彙を増やす関わりをご紹介。
周りのものや人に興味をもつことで語彙は増える
ことばの獲得は、生活やあそびのなかで、周りのものや人に興味をもち、他者に何かを伝えたいと思う気持ちが土台になります。大人は、子どもがその思いを声に出せるように関わることが大切です。保育者は、普段の保育のなかで子どもと関わりながら、自然とことばを引き出しています。子どもと同じものを見る共同注意を促し、理解しやすい短いことばで質問するなどして、子どもの発話をゆっくり待ちましょう。
語彙を獲得する基本プロセス
絵本の効果とは?
【表出】 理解する→言う
【社会性】 他者への興味・愛着→指さし・視線に気づく→共同注意
【品詞】 身近な名詞→形容詞・動詞

\あそびで/
語彙を増やすために意識したいこと
生活のなかの身近なことばから触れていく
語彙は、生活のなかで身近な「バナナ」「犬」「赤」などのものや色などの名詞から、「大きい」「小さい」「おいしい」「食べる」などの形容詞・動詞の順に身につきます。普段から意識的に会話に取り入れましょう。
共同注意でことばとものとを対応させる
大人と子どもが同じ対象に注意を向け、指さしなどをして「車だね」と言うことで、対象とことばが対応している関係性を理解。「ブーブー」などの擬音語を添えることで、対象と擬音語もつながります。
五感を刺激し感覚をことばにする
視覚、触覚、聴覚などからさまざまな感覚を経験することで、「ふわふわ」「つめたい」「キラキラ」など、感覚とことばが結びつきます。品詞は名詞から形容詞へと増えていき、表現の幅も広がります。
教えてくれた人/言語聴覚士 田中春野
イラスト/妹尾香里 取材・文/オフィス朔
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PriPriパレット 2025年8・9月号

PriPriパレット 2025年8・9月号

42,44,46ページに掲載

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