
支援のアイデア
おしゃべりが止まらない子への対応①
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場所や場面に構わず、おしゃべりをし続ける子どもがいます。保育者や友だちの話をさえぎって話し続ける、同じことをくり返し質問するなど、対応に悩むケースもあるでしょう。こうした行動の背景に何があるのか、どのように関わればよいのか、園での事例をもとに考えます。
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会話の発達段階と子どもの特性を理解する
幼児期は、まわりの人との会話のなかで語彙が増え、ことばを使ったやりとりが飛躍的に向上します。個人差もありますが、おおよその目安として、呼びかけに応じて返事ができるのは2〜3歳頃、相手の話を待ってから話し出すなど、交代で話すことができるのは3〜4歳頃といわれています。さらに、4〜5歳頃になると、相手の表情や反応に合わせてやりとりができるようになり、同じ話題で2往復程度の会話もするようになります。経験を時系列で話したり、相手や場面によって丁寧に話すなど、ことばを使い分けるのは5〜6歳頃からです。
ただし、特性や心理的な要因も関わるため、年齢にとらわれすぎないほうがよいでしょう。コミュニケーションにおいても、一人ひとりの特性に応じた支援が必要となります。
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おしゃべりが止まらない理由を考える
保育者が話しているのにおしゃべりが止まらない、友だちの話をさえぎって自分のことばかり話し続ける子どもがいます。保育者は、「どうして?」「どんな場面で?」という視点で観察し、まずはおしゃべりが止まらない理由を探りましょう。
何をすればよいのか見通しがもてないために、不安感を解消しようとして話し続ける子、そもそも静かにしなければいけない状況が理解できない子どももいるでしょう。睡眠などの生活リズムの不安定さや、体調などによりおしゃべりが止まらないことも。
やりとりの基礎が育っていない子には、保育者がわかりやすくルーティン化したキーワードを使ったり、ジェスチャーを使ったりして他者と関わる楽しさを経験できるようにするなど、理由に応じた支援が必要です。
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「おしゃべりが止まらない」理由
「おしゃべりが止まらない」姿の多くは、コミュニケーションの発達や、その子の特性が関係しています。場面やクラス集団の状況などの環境が関係している場合や、複数の理由が絡み合っている場合も。行動そのものよりも、背景となる理由に注目し、支援を検討しましょう。
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“氷山モデル”の考え方
課題となる行動を水面上に見える氷山の一部に見たて、水面下の見えない、背景となる要因に着目して、全体像をとらえる考え方です。
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公認心理師、臨床発達心理士 白馬智美
イラスト/ナカムラチヒロ
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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