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支援のアイデア

【園の実践例】多様な子たちが育つ環境づくり

園は、さまざまな年齢や発達特性を持つ子どもたちが集う場所。
一人ひとりが安心して過ごせるように、その多様性を尊重し、子どもを思いやった〝子ども目線〞の支援が必要です。
「視力の弱い子がめがねをかけるように、園の環境調整をするのは当然のこと」と監修の藤原先生は断言します。
多様な子どもたちが無理せずのびのびと園生活を送るために、環境面でどのような配慮が必要か、考えてみましょう。
自分の場所は、顔写真ですぐわかる
靴箱、ロッカー、荷物かけ……。自分の持ち物の場所がどこか、ひと目で判断できるように、子どもの顔写真を貼っています。マークと違い、「このマークは誰?」と考えなくても直感的にわかり、友だちと間違えることもありません。
忘れ物を減らす持ち物カード
通園バッグにつけているのは、「毎日持っていくもの」「月曜日に持っていくもの」を絵で示したカード。できる子は自分でカードを見ながら荷物を用意するそう。休み明けは荷物が多く忘れ物が増えるので、保護者への支援にもなり好評です。
スモールステップの手順表で流れをつくる
朝の支度から降園まで、各時間の動きを細かく示した手順表が2種類あります。見通しを持ちたい子は一覧式を。情報が多いと混乱する子は、ひと工程ごとに確認できるめくり式を活用。特性に合わせて選べるようにしています。
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撮影/五十嵐 公
イラスト/金子典生
撮影協力/太陽の子保育園・あおぞら保育園(東京都羽村市)
監修/チャイルイドフッド・ラボ代表理事 藤原里美
取材・文/根岸伸江

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 春号
6ページに掲載
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