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支援のアイデア

活動のつまずきを無理なく減らす
健康診断の視覚支援②

事前の練習がない健康診断は、見慣れない道具や音の存在も加わり、苦手な子が多い行事です。何をするのかわからない不安から、落ち着きがなくなったり、固まって動けなくなったりして、活動に参加できないこともあります。
このようなつまずきをなくすには、子どもが活動の〝意味〞や〝流れ〞をわかるようにし、「わからない」ことで生じる不安を軽減することが必要です大きくつまずかないように、視覚支援でしっかりサポートしていきましょう。
ゲーム感覚で楽しく! 行き先チケット
「最初に身長測定、次に体重測定」など、健康診断で複数の場所を回る際は、次に
どこに行くかがわかるように、子どもに「行き先」を示したチケットを渡しましょう。見通しが持てて安心できるだけでなく、チケットの受け渡しという"お楽しみ"を通じて、意欲的に健康診断にのぞめます。
使い方
「①身長測定 ②体重測定 ③内科検診」の順番で回る場合、最初に①のチケットを子どもに渡しておきます。①が終わったら、用意しておいた回収箱に子どもがチケットを入れ、保育者から②のチケットを受け取って、次の場所に移動します。
ランドルト環カード
視力検査で、ランドルト環(Cマーク)の切れ目の向きをことばや指でうまく示せない子もいます。そんな子には、ランドルト環を描いたカードを用意。カードは、子どもが持ちやすい10㎝角サイズがおすすめです。
使い方
指されたランドルト環の切れ目と同じ方向に、カードの向きを変えることを子どもに伝えます。「右」「上」などを簡単に表せるようになります。
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教えてくれた人/岡山大学大学院教育学研究科教授 佐藤 曉
支援ツール制作/マーブルプランニング
イラスト/市川彰子 撮影/中島里小梨(世界文化ホールディングス)
取材・文/森麻子

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 春号
29ページに掲載
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