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どんなことしてるの? 療育施設

 

発達に特性のある子どもたちの中には保育園や幼稚園などに通いながら、療育施設にも行っている子がいます。神奈川県川崎市にあるグローバルキッズ Act宮前平 さんでは、どんな療育が行われているのでしょうか。
Q1 どのようなプログラムがあるのですか?
A 粗大運動や巧緻性を育てるあそびなどを、お子さんの特性に合わせて組みます。
施設により療育内容は異なりますが、ここは「運動療育」が中心です。運動が苦手な子には体の使い方を教え、逆に体を動かすことが好きな子には、存分に動かせる居場所になれればと思っています。プログラムは一人ひとりに合わせて作りますが、トランポリンやはしご、跳び箱などを使った粗大運動に加え、巧緻性を育てる指先を使うあそびなども取り入れます。また、あそびの中で順番を待つ、ルールを守るなどのコミュニケーションスキルも育みます。お子さんの特性や様子に合わせて個別療育かグループ療育かを選べます。
Q2 プログラムはどのようにして決めるのですか?
A アセスメントや面接、その日のお子さんの様子で決めます。
はじめに保護者に「何に困っているか」をうかがいます。例えば、発語が遅い、落ち着きがない、こだわりが強いなど。その困りごとを確認するため、初回にお子さんの得手や不得手を見立てる「アセスメント」を実施。ひと通り遊具を出し、取り組む姿から得意と課題を見つけ、プログラムを作成します。その上で、当日のお子さんの様子を見て内容を変更することもあります。
療育の最後には保護者へのフィードバックを10分間行い、活動を振り返り、通っている園での様子や保護者の悩みなどを聞き取ります。そこで新たな課題があれば、次回のプログラムへつなげます。
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撮影/磯﨑威志(Focus & Graph Studio)
撮影協力/グローバルキッズ Act宮前平(神奈川県川崎市)
取材・文/江頭恵子
構成/ tobiraco編集室

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 春号
67ページに掲載
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