My Wonder あなたの保育をサポートする

支援のアイデア

発達に課題がある子を支える

保育者の声

発達に課題がある子の保育は悩むこともあるけれど、支援を通して育ちを感じられるとやっぱりうれしいもの。そんな保育者の声を紹介します。
歯固めで心を落ち着けて友だちとあそべるように
新人のころ、発達が気になる子を担当しました。その子は発語があまりなく、ことばの代わりに、かみついて自分の気持ちを伝えようとしていました。私が友だちとの間に入り、自分の気持ちをことばで伝えることをくり返し教えましたが、かみつきは減りません。そこで友だちにかみつかないように歯固めを渡したら、少しずつかみつく対象が歯固めに。持っていると、安心するようでイライラも減りました。
かみつきが減ったら、周りの子も一緒にあそぶようになり、友だちとのやりとりからことばも増えていきました。友だちの力は大きいですね。
(保育歴4年/M・Sさん)
運動会で竹馬に乗れて、保護者から感謝の声が
毎年、園の運動会で竹馬をするのですが、協調運動が苦手な男の子がいて、私は毎日、その子と練習をしました。竹馬に片足を乗せるところからのスタートでしたが、なんと運動会の数日前、竹馬に乗れるように! 驚かせたくて保護者には内緒にしていました。
運動会当日、ひとりで竹馬に乗って歩くわが子の姿を見て、お母さんとお父さんは驚いて泣いていました。
後日、お母さんから「私たちが諦めていたことを、先生は諦めなかったんですね。うちの子は、努力することが苦手なのに、あんなに頑張って! 先生には感謝しかないです」と言われて、この仕事のやりがいを痛感しました。
(保育歴10年/R・Sさん)
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イラスト/松尾穂波 構成/麻生珠恵

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 夏号
65ページに掲載
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