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何が育つ? 伝承あそび

お正月前後の保育では、伝承あそびを取り入れることが増えてきます。昔から伝わる楽しいあそびの中には指先の細かい動きや体の器用な使い方を育てる動きがたくさんあります。
生活が豊かになり指先の動作が減少
最近はデジタル機器が普及し、タッチパネルに触れるだけで操作ができるなど、指先を細かく動かす動作が減っています。そのため、発達特性の有無に関わらず、生活動作や学習動作に不器用さを感じる子どもたちが増えています。
正しい指の使い方を知らないと、誤ったやり方で疲れて「やりたくない」となる二次的な悪影響もあります。器用な指先と体の使い方を育てるには、幼児期からいろいろな物に触れる機会をつくることが大切。伝承あそびは楽しく指先や全身が使えておすすめです。
伝承あそびで「育つ」こと
器用さ
指先でつまむ力が育ち、ボタンやファスナー、靴や靴下をひっぱる動作が器用にできると、短時間で着替えられるように。また、鉛筆やハサミ、おはじきなどの学習用具を器用に扱えるようになると、学習意欲の向上にもつながります。
力加減
乱暴や粗雑に見える子の中には、力加減が苦手なケースも。力加減がわかると、汁をそっとすくう、静かに器を置くなど、食事や配膳などの動作もスムーズになります。
リズム感
トントン相撲などではリズム感も育まれます。リズム感がよくなると音楽あそびだけでなく、お遊戯やダンスなどもテンポに合わせられるようになります。
教えてくれた人/作業療法士 笹田 哲
撮影/中島里小梨(世界文化ホールディングス)
モデル/佃玲奈 和田虎白
取材・文/江頭恵子
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PriPriパレット 2021冬号

PriPriパレット 2021冬号

28・29ページに掲載

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