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冬に知りたい! 着替えの支援①

身につけるアイテムが多い冬。発達に課題のある子どものなかには、着替えが苦手な子もいるかもしれません。着替えが苦手な子に、どのような支援ができるのか、園での指導経験が豊富な作業療法士の中島そのみ先生にお話を伺いました。
生活動作の獲得は自立への大事な一歩
着替えは食事や排せつ、入浴と同じように、生活をするために必要な動きである「生活動作」のひとつです。生涯にわたって必要な生活動作は、幼児期にしっかり身につけておきたい大切なこと。また、「自分でできる」という自信や達成感が、自立心にもつながっていきます。それゆえ、発達に課題のある子どもに対しても、確実に身につけられるように支援したいものです。
保育者が、集団保育のなかで時間をかけて個別対応するには限界がありますが、子どもが「やりたい」という意思を示したときは、生活動作を獲得する絶好のチャンスです。保育者同士が連携し、時間をとってかかわりましょう。
苦手の原因は子どもを観察した先に
私たちは、普段何気なく衣服を着たり脱いだりしています。しかし、着替えは、自分の体をイメージ通りに動かす運動能力や、衣服を体に当てはめる認知機能など、いくつもの技術が必要な複合的な動きです。子どもにとって簡単なことではありません。それでも、ほとんどの子が、毎日くり返すことで少しずつじょうずにできるようになっていきます。しかし、なかには極端に不器用だったり、着替えを嫌がったりして、なかなか上達しない子もいます。
着替えが苦手な理由は、一人ひとり異なります。保育者は、その子ができない原因をしっかり見極め、着替えが苦手な動作をくり返すだけのつらい時間にならないように支援しましょう。
教えてくれた人/中島そのみ
イラスト/北村 人
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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PriPriパレット 2021冬号

PriPriパレット 2021冬号

51ページに掲載

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