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支援のアイデア

知っておきたい!子どもの発達
相談先②

子どもの発達について悩みを抱えている保護者は少なくありません。保護者にとって園や保育者は身近な相談先ですが、専門機関のほうが力になれることも。保護者を支援につなげたいときに、保育者が把握しておきたい専門機関や支援の流れを紹介します。
保育者は専門機関を把握しニーズに合わせた提案を
子どもの発達を心配する保護者にとって、日頃、自分の子どもをよく見てくれている保育者は、もっとも身近で相談しやすい相手です。子どもによって発達の差が大きい乳幼児期に、発達障害を疑うことに抵抗のある保育者もいるでしょう。しかし、保護者が外部への相談を検討している場合、保育者はその希望を受け入れる姿勢を取ってほしいと思います。どこに行けばどのような相談ができ、支援が受けられるのか、必要に応じて、専門機関の種類や情報を保護者に伝えられるようにしておきましょう。
子どもの状態だけでなく保護者のことも考慮して相談窓口の案内を
最初の相談窓口としては、自治体の子ども家庭支援センター、保健センター・保健所、児童発達支援センターなどがあります。保護者が子どもの発達に悩んでいるが、障害などに抵抗がある場合は、保健センターを案内するのがよいでしょう。乳幼児健診や健康相談も行われており、保護者にとって抵抗の少ない場所だからです。保育者から見ても明らかに発達の遅れや障害が考えられる場合は、療育までスムーズにつながりやすい児童発達支援センターを紹介しても。子どもの発達以外に、保護者自身や家庭環境の複雑な事情が絡む場合などは、子ども家庭支援センターにつなぐのがよいかもしれません。相談窓口としてはほかに、病院の小児科や精神科などもありますが、低年齢の場合、検査自体が難しいため、保護者の希望がない限りは慎重に考えたほうがよいでしょう。
教えてくれた人/東京都発達障害者支援センター(TOSCA)センター長 坂田由紀子
イラスト/たかまつかなえ 
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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PriPriパレット 2021冬号

PriPriパレット 2021冬号

60ページに掲載

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