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支援のアイデア

発達に課題がある子を支える

保育者の声

発達に課題がある子の保育は、ちょっとした工夫で苦手なことができるようになったり、保護者との信頼関係が深まったりするなど喜びを感じる場面も。そんな保育者の声を紹介します。
園を休みがちな子ほど温かく受け入れて
発達に課題があることで、園を休みがちになる子もいます。そうした子が、久しぶりに登園してきたときは「〇〇ちゃん、来てくれてありがとう!」と優しく伝えて、子どもの様子を見ながら「元気にしていた?」「明日は何をしたい?」と聞くようにしています。そして次の日も登園できたら、たとえ10分でもその子がしたいことをする時間をつくります。
また保護者とは、園に望むことなどを話し合い、信頼関係を結ぶようにしています。「とにかく来て!」ではないかかわり方を大切に、これからも子どもたちに寄り添っていきたいです。
(保育歴11年/A・Kさん)
忙しくても寄り添う気持ちだけは忘れない
4歳児クラスの担任をしていたとき、自閉スペクトラム症のあるAくんと、支援が必要なBくんがいました。
新年度を迎えた当初は環境の変化が大きく、ふたりにゆっくりかかわる時間が持てませんでした。しかし「かかわれる時間は少なくても、寄り添う気持ちだけは大切にしよう」と決めていました。
ふたりとも人懐っこくて、半年経った今では、後ろからハグしてくれたりします。保護者から聞いた話では、家庭でも「先生好き」と話してくれるそうです。寄り添う気持ちがあれば、心は通じると思いました。
(保育歴4年/H・Sさん)
イラスト/松尾穂波 構成/麻生珠恵
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PriPriパレット 2021冬号

PriPriパレット 2021冬号

64ページに掲載

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