知っておきたい「てんかん」①
てんかんは、意識を失ったりけいれんを起こしたりする慢性的な脳の病気です。どのような病気なのか、発作の種類や発作への対応など保育者として知っておくべきことを紹介します。 | |
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てんかんは、脳の中の神経細胞が過剰に興奮することで発作が起きる病気です。小児から高齢者まで、誰もが、どの年齢でも発症する可能性があります。 18歳までの子どものてんかんを小児てんかんと呼び、小児てんかんの多くは1歳までに発症します。そのため、入園までに診断を受けていて、服薬でコントロールできているケースがほとんどです。一方、知らずに入園し、園で突然、てんかん発作を起こす可能性もあります。てんかんといえば、突然意識を失って倒れるというイメージがありますが、発作のパターンはさまざま。一瞬だけ意識が遠のく、ぼんやりするなど、気づきにくい発作で見過ごされてきた場合もあるので、診断を受けていない子どもでも注意が必要です。なお、発達障害ではてんかんの併存率が高く、自閉スペクトラム症(ASD)は5〜38%、注意欠如・多動症(ADHD)は12〜17%にてんかんの併存が報告されています。 |
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おもなてんかん発作 | |
□意識を失う □けいれんする □ぼんやりする □体の一部がしびれる |
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教えてくれた人/帆足暁子 イラスト/川合翔子 取材・文/こんぺいとぷらねっと |