発達障害に焦点を当てた ゆるスポDeCö
ルールが簡単、勝ち負けがはっきりしている「ゆるスポDeCö」。幼い子どもでも取り組みやすく、園での活動にも向いています。 | |
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子どもの特性に合わせてルールを設定 「運動が苦手な人でも、障害があっても、老若男女の別なく参加できるのが『ゆるスポーツ』。世界ゆるスポーツ協会(代表澤田智洋氏)の理念に共感し、そのなかで特に発達障害に焦点を当てて開発したスポーツが『ゆるスポ De Cö』なんです」と、東京学芸大学副学長の鈴木聡さん。 ゼミ生とともにスポーツ開発に取り組み6年。ルールの理解がむずかしい、順番を守ることや人との協力が苦手などの特性があっても無理なくできるスポーツを、これまでに15種類ほどつくり出してきました。「勝っても負けても楽しめること、それぞれの特性をもつ子どもの気持ちを満たすことを意識しました。たとえば、落ち葉を散らかすチームと、それを掃いて集めるチームが戦う『清掃寺』というスポーツは、物を散らかしたい衝動性がある子ども、整頓へのこだわりがある子ども、どちらも満足できます」。 小学校の授業や地域のイベントなどで楽しまれている「ゆるスポDeCö」。今後、ますますの広がりが期待されています。 |
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追いかけっこをしながら別チームの服についている洗濯ばさみを集める「ようかいRUNドリー」。 |
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教えてくれた人/国立大学法人 東京学芸大学 副学長 鈴木 聡 取材・文/こんぺいとぷらねっと |