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視線が合わない子との
かかわり方

発達の個人差が大きい乳幼児期の子どもたちですが、なかには「おや?」という発達上の気がかりを感じる子もいます。そんなとき、あなたならどうしますか? “様子見”の一歩先のかかわりを考えます。
視線を合わせることは子どもの発達に重要な意味を持つ力
人を模倣することで子どもは様々な力を習得しますが、人を見なければ模倣することができません。そのため、子どもの発達において人を見る(人に視線を向ける)ことはとても重要な意味を持ちます。また、互いに視線が合い、反応し合うことで愛着関係が形成されていく効果もあります。視線が合うことは、人とのかかわり、コミュニケーションの出発点です。あそびのなかで、視線が合いやすくなる工夫をしていきましょう。
オススメのあそび
触れ合いあそび
人とかかわる力を伸ばすには、特定の人との間に愛着関係を築くことが必要です。反応が乏しくても働きかけをあきらめず、高い高いや抱っこ、くすぐりっこなど、心や体が触れ合うあそびをたくさん行いましょう。かかわり合うなかで、少しずつアイコンタクトが生まれたり、自分に楽しいことをしてくれる人として興味を示すようになったりします。
かかわり方のポイント
好きなおもちゃの先に人の顔が見えるように
触れ合いあそびをしても、なかなか視線が合わない子には、視線が合いやすいようにするための工夫が必要です。一緒にあそぶときは、保育者の顔が子どもの視界に入りやすいように、横ではなく対面に座りましょう。子どもは好きなものには視線を向けるので、その視線の先に保育者の顔が入るようにしながら、積極的にことばをかけていくことが大切です。
教えてくれた人/順天堂大学医学部附属順天堂医院小児科 公認心理師・臨床心理士・臨床発達心理士 黒澤礼子
イラスト/コウゼンアヤコ 取材・文/森 麻子
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PriPriパレット 2022-2023年12・1月号

PriPriパレット 2022-2023年12・1月号

55ページに掲載

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