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登園の環境をチェンジ!①

今年度の「環境チェンジ」は、子どもがのびのびと過ごせる環境を、園生活の場面ごとに考えます。年度初めの今号は、「登園」に着目します。
登園時の姿と背景
新入園児はもちろん、進級児も保育室が変わり、新しい環境となる春。慣れない生活に対する不安が、登園時に表れます。
園に行きたくない
新入園児は生活が大きく変わることで、安心感が崩れやすくなります。進級児も環境の変化が刺激となり、登園をしぶる場合が。
保護者と離れたくない
年度の初めは、園での生活に見通しがもてないことで不安感が高まり、「安心基地」である保護者と離れられない子がいます。
保育室に行きたくない
友だちの話し声や、人の出入りによるざわざわした雰囲気は、感覚過敏の子にとって大きなストレス。保育室に行けない子もいます。
環境の変化は不安を増幅させる
新入園児は、生活が大きく変わるため、気持ちが不安定になることがあります。多くの子どもは徐々に新生活に順応しますが、支援が必要な子は、見通しのもちづらさからペースを掴めず、より強い不安を感じることがあります。
進級児も、担任や保育室が変わることで、それまで築いてきた土台が揺らぎます。とくに感覚過敏がある子は、ざわざわした落ち着かない雰囲気を感じ取り登園を嫌がったり、保育室に行けなくなったりすることがあるでしょう。
保育者はそうした子どもの気持ちをふまえ、新しい生活に馴染むための環境を整えなければなりません。朝の支度をみんなと同じようにさせることよりも、安心して保育室に入り、園生活を楽しみにできることを大事にしてほしいと思います。
教えてくれた人/
チャイルドフッド·ラボ 代表理事 藤原里美
チャイルドフッド・ラボ 専門相談員 黒葛真理子
イラスト/坂本伊久子 
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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掲載されているのは

PriPriパレット 2023年4・5月号

PriPriパレット 2023年4・5月号

36ページに掲載

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