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支援のアイデア

保護者対応 あるある失敗事例②

保護者とうまくかかわれず、関係がぎくしゃくしてしまった事例を挙げて、どうしたら関係修復できるのか、牧野先生にアドバイスをいただきました。
トラブルがあったことだけを
報告してしまった
その子を理解したいという保育者の姿勢を見せて
保護者の中には、常日頃トラブル報告を受けて萎縮したり、「育て方が悪い」などと言われて傷ついたりする人もいます。マイナス面ばかり伝わってしまい、保護者が自分を責めたり、子どもを叱ったりするのは、防ぎたいですね。普段から、子どもの「よいことエピソード」を記録し、保護者に伝えましょう。
園であったトラブルを報告するとき、事実をしっかり伝えることは大切です。ただ、ほかの保護者がいない場所で伝えるなど、環境の配慮はしてください。
また、「○○さんが後で使おうと思って置いたスコップを、ほかの子が知らずに使ったときに、ことばでうまく気持ちを言えず、砂を投げてしまったようです。止められなくて申し訳ありません」など、保育者から見てとれたその子の想いを、あわせて伝えられるとよいですね。「我が子の想いを大切にしてくれた」というのは、保護者にとってうれしいことです。
その子がいつもより機嫌が悪いようなら、「昨日いつもと違うことがありましたか?」と保護者に聞いてみましょう。「寝るのが遅かったかもしれません。早めに寝るようにします」などと協力してくれたら、次に元気に過ごせたときに報告して、支援がうまくいったことを一緒に喜び合いましょう。
教えてくれた人/牧野和江
イラスト/山村真代 取材・文/古屋あさみ
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PriPriパレット 2023年4・5月号

PriPriパレット 2023年4・5月号

55ページに掲載

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