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支援のアイデア

保護者対応 あるある失敗事例①

保護者とうまくかかわれず、関係がぎくしゃくしてしまった事例を挙げて、どうしたら関係修復できるのか、牧野先生にアドバイスをいただきました。
家庭の子育て方針を否定してしまった
保護者の話をよく聞いて支援の手だてを探ろう
保育者としては、その子の対応で活動が止まってしまうことが多かったため、なんとかスムーズに保育を進めなければと思ったのでしょう。保育者が保護者に伝えた「4歳なのにおまるですか」ということばで、保護者は「もうこの先生は受け入れられない」という気持ちになってしまいました。
このケースでは、保護者が相談した保健センターが間に入ることに。関係がこじれた場合、第三者を入れるのも一案です。保健センターは細かくその子の様子を聞き取り、三者で「なぜ園のトイレがいやなのか」を考察しました。すると、「トイレの水が流れる音が怖い」ということが判明。その後、園と保護者の間で具体的な支援方法が相談され、関係は修復しました。
振り返ると、保護者の「家ではおまるでできる」ということばにヒントがあったのです。保育者が保護者の家庭の方針をすぐに否定せず、「その子にとって園と家庭で何が違うのか?」という観点をもって保護者の話をよく聞くことができていれば、関係はこじれなかったかもしれません。
教えてくれた人/牧野和江
イラスト/山村真代 取材・文/古屋あさみ
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PriPriパレット 2023年4・5月号

PriPriパレット 2023年4・5月号

54ページに掲載

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