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通級指導教室に行ってみた①

特別な指導が必要な子の就学先の1つ、通級による指導とはどんなものか、制度や指導の内容をご紹介。神奈川県葉山町の通級による指導の様子も取材しました。
通常の学級に在籍しながら個別の指導を受けに通う
通級による指導(以下、通級)は通常の学級に在籍する児童が対象です。各教科の大部分の授業を通常の学級で受けながら、学習上や生活上で苦手なことの改善や克服のために、別教室や教室のある近隣校に指導を受けに通います。
指導は個々の教育的ニーズに合わせてコミュニケーションやことば、感覚、身体の動きに関してなどを個別や小集団で行います。また、その子のよいところや得意分野を伸ばす指導も行います。できることが増えることで、学校生活が充実し、自己肯定感を向上させる目的もあります。特に必要がある場合を除き、通級は学習の遅れを取り戻すために指導する場でないことは、おさえておきたい点です。
指導の対象は言語障害、自閉症、情緒障害、弱視、難聴、学習障害(LD)、注意欠如・多動症(ADHD)、肢体不自由、病弱及び身体虚弱などの児童。通級に送迎が必要な場合は保護者が付き添い、保護者面談なども行います。また状態が改善された時には指導を終了します。
指導を受ける基準や内容は自治体によって異なるので、就学相談で確認するとよいでしょう。
教えてくれた人/
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 インクルーシブ教育システム推進センター 上席総括研究員(兼)センター長 久保山茂樹
葉山町立葉山小学校通級指導教室 ことば・きこえの教室
イラスト/大森巳加
取材・文/小栗亜希子
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PriPriパレット 2023年6・7月号

PriPriパレット 2023年6・7月号

30ページに掲載

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